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薬を飲んでも眠れない日もあるほどの不眠に悩むご婦人の症例

薬を飲んでも眠れない日もあるほどの不眠に悩むご婦人の症例

はりきゅうマッサージ如水治療院の院長 湯地です。
当院で施術を受けられて良くなられた方をご紹介する症例ブログ、今回は不眠になってしまった女性の症例です。

■来院された方:69歳 女性
■来院理由:ここ3カ月ほど十分に眠れない。仕事に行くため、眠れないとからだが辛い。

来院までの経緯

 

来院の4カ月ほど前にご主人がお亡くなりになった。

その後、ここ3カ月ほどあまり良く眠れない。

以前は夜5~6時間睡眠と昼寝が出来ていたが、今は薬を飲んでも眠れないときがあり、昼寝もできない。

仕事をしているため、早朝に起きないといけないが、寝不足が続いてからだが辛い。

鍼灸がいいと聞き来院。

初回来院時の主な悩み

 

初回のカウンセリングでお聞きしたこの方のお悩みポイント

  • よく眠れず昼寝もできない
  • 寝不足の時は血圧が高い
  • 寝不足のため、からだが辛く元気がない
  • このままでは仕事を続けられるか不安

 

初回来院時のおからだの状態

  • みぞおちのあたりのつかえ感
  • 首こり、肩こりが強い
  • 足の冷え
  • 脈は全体的に少し速めで強め
  • 脈の流れがスムーズでないところがある

施術経過

■1回目

からだの状態を反映する脈が、全体的に少し速めで強め。
これはからだの中に余分な熱が多いことを示唆している。

不眠について詳しく書いたページにもあるように、からだの内側に余分な熱が多いと、熱のために陽気が内側に入ってこれずに上部に残ってしまうので、寝つきが悪かったり、夜中に目が覚めたり、朝早く目が覚めてしまったりする。

みぞおちのあたりのつかえもからだの上部の巡りを妨げるので、肩こりや不眠の要因となる。

また、足が冷えて頭の方は熱をもつ、上熱下寒(健康な頭寒足熱とは逆の状態)になっていた。

まずはからだ全体のバランスを良くするために、足元のツボを使って上部の熱を減らして巡らせるようにした。

同時に腹部はみぞおちのつかえと胃のあたりの硬さを取るようにした。

その後、全体の巡りが良くなるように、うつ伏せで肩や腰、ふくらはぎなどにはりをしたまま、10分ちょっと休んでいただいた。

施術後、ご本人から「足がポカポカ温まってきた」と感想をいただく。

脈の状態は、全体の強さはやや収まってきた一方で、まだ強い部分やスムーズでない部分も残っているので、いい方向に進みはするがもう少し時間がかかる印象を持った。

施術方針
脈とおからだの状態から、からだの上部の巡りが悪く、余分な熱が滞っているために不眠になっていると考えた。
また肩こりやみぞおちのつかえなどの肉体的な緊張があると、精神的にもリラックスしにくくなるので、この緊張を取る必要があると考えた。
従って施術方針としては
①からだ上部に滞っている熱を減らし、巡らせるようにする
②首、肩のこりを取る
③みぞおちのあたりのつかえを取る
この3つを中心として施術を組み立てることにした。

2回目

1週間後に来院

昨日は昼寝が出来た。

まだ眠れない日もあるが、少し体調が良くなってきている感じがするとのこと。

脈は前回とほぼ同様。

施術も前回と同様に行い、ご本人と話し合って、施術を週に2回で続けていくこととした。

施術間隔について

施術でおからだの状態を上向きにしても、初期のころはまだ体の回復力も弱いので、間隔があき過ぎると状態が元に戻ってしまいます。

大事なことは、後戻りする前に適切な間隔で定期的に施術を続けることです。
そうすれば、おからだも徐々にいい状態になっていきますし、回復力も出てきます。

そうなってから、施術の間隔をあけていき、最終的には月1~2回のおからだのメンテナンスでいい状態をキープしていくということになります。

3回目~11回目

3回目以降も状態に合わせて刺激の量や使うツボを調整しながら、同様の方針で施術を行った。

3回目:今まで薬を飲んでも眠れないことがあったが、昨日はぐっすり眠れた

4回目:慢性的な肩こりがあったのに、不眠になってから感じてなかった肩こりを感じられるようになった。
夕方に自然な眠気がするようになって、仕事をしてもだいぶ体が楽に感じるようになった。

6回目:毎日昼寝が出来るようになった

7回目:体調はすごく元気になったと自分でも思うし、周りからも言われる。夜は薬を飲んでぐっすり眠れる。

11回目:肩こりもだいぶ取れて体調良い

12回目以降

からだの状態も良くなったので、施術間隔をあけていくことにした
12回目:1週間後、昼寝をしてたらちょっと寝坊して遅れて来院。夜も薬なしで眠れる。

13回目:10日後、睡眠に問題なし

14回目:1カ月後、夜中に2回目が覚める。眠れることは眠れる。

15回目~23回目:月2回の施術、仕事を頑張りすぎて疲れることはあっても、睡眠はおおむね良好。

24回目以降:月1回の施術 元の元気なからだに戻った感じで調子は良い

院長から

如水治療院院長 湯地敏志お話をお伺いすると、ご主人を亡くされたショックとこの先に対する不安が不眠のきっかけとなったそうです。

気を落とす、気が滅入る、気が沈む、などの言葉があるように、気の状態が変化することで元気な状態から病気へと変わっていきます。

この方の場合は、元気がなくなって気が巡らないことで、からだの上部に熱が停滞して不眠になったと考えました。

そして、十分な睡眠がとれない中で仕事も続けなくてはならず、
よく眠れない→からだが辛い→また眠れなかったらどうしようという不安→よく眠れない
という心身ともにつらい悪循環に陥って、不眠が続くことになってしまいました。

病院の薬を飲んでも眠れない日もあったりで、初めて来院されたときはとても落ち込んでいました。

おからだの状態を丁寧に説明しながら、首こりや肩こりなどのからだの緊張状態を取っていくと、精神的な緊張も和らいで眠りやすくなりますよとお話させていただきました。

1回目の施術でおからだの変化を感じていただいたことで、ご本人もより施術に対して積極的になり、週2回の施術にすることで比較的早く睡眠の状態も良くなっていきました。

からだを回復させる1番はやはり睡眠ですので、睡眠の状態が良くなると、疲労や精神的なストレスからも回復しやすくなってきます。
心身の状態が良くなると、睡眠もとりやすくなるという好循環が生まれたことで、最終的には薬を飲まなくても眠れる、元の元気なおからだに戻るお手伝いができたことを施術者としてとても嬉しく思っています。

睡眠のことでお悩みの方は、当院の不眠について詳しく書いたページをご覧ください。

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