寝つくまで2時間!寝つきが悪く朝起きれない不眠の症例
はりきゅうマッサージ如水治療院の院長 湯地です。
当院で施術を受けられて良くなられた方をご紹介する症例ブログ、今回は寝つきが悪く朝起きれない女性の症例です。
■来院された方:35歳 女性
■来院理由:寝つきが悪く朝起きれない 朝起きれないために子供の世話ができず申し訳ないので、何とかしたい
来院までの経緯
もう何年も、布団に入ってから寝付くまで2時間ほどかかる状態が続いている
ひどい時は夜中に3~4回起きる
そのため朝が起きれない
朝起きれないため、子どもの世話もできず申し訳ない気持ちがある。
ネットで検索して来院。
初回来院時の主な悩み
初回のカウンセリングでお聞きしたこの方のお悩みポイント
- 寝つきが悪い
- 夜中に何回か目が覚める
- 朝起きれないため、子どもの世話ができない
- 常に肩こりがあり、時々頭痛や腰痛もある
- 食欲に変動があり、胃がもたれることもある
初回来院時のおからだの状態
- 胃のあたりのつかえ感
- 鎖骨の下あたりが硬く、肩こりもある
- 足の冷え
- 腰、特に左側が硬い
- 脈は胃の状態をみる所がやや沈んで小さく弱め
施術経過
■1回目
脈診では、胃の状態をみる所がやや沈んで小さく弱い。
これは胃のエネルギーが少なくなっていることをあらわしている。
不眠について詳しく書いたページにもあるように、胃の状態が悪いと寝るときに陽気が内側に入りにくく寝つきが悪くなってしまう。
また、朝、陽気が出ていきにくいので、なかなか起きれない。
鎖骨の下が硬いと、肩こりを引き起こし、同時に呼吸も浅くなるのでリラックスして眠ることができない。
同様に、足が冷えていて相対的に頭の方は熱をもつ、上熱下寒(健康な頭寒足熱とは逆の状態)になっていると、頭部の巡りが悪くなり、リラックスして眠ることができず、夜中に目が覚めてしまう。
こうしたことから、胃の状態が悪く、上部の巡りが悪くなっていることから不眠になっていると考えた。
施術方針
脈とおからだの状態から、胃の状態を整え、足の冷えと肩こりを取る必要があると考えた。
従って施術方針としては
①胃の状態を整えるツボを使う
②鎖骨の下の硬さ、肩のこりを取る
③全体の巡りを良くし、足の冷えを取る
この3つを中心として施術を組み立てることにした。
施術は胃の状態を良くするツボにはりとお灸。
鎖骨の下や肩甲骨の内側の硬いところ、腰やふくらはぎのツボに置鍼。
生活上の注意として、胃に負担をかけないように冷たいものを控え、よく噛むようにアドバイスした。
これで次回までの様子を見てもらうこととした。
2回目
5日後に来院
開口一番「眠れるようになってきた」とのこと。
寝つくまで1時間くらい。
今朝は今までより1時間以上早く起きれた。
まだ、夜中何回か目が覚める。
脈は前回と比べて、胃のところの脈が浮いてきた。
足はまだ少し冷えている。
施術は前回と同様。
3回目
1週間後に来院
寝つくまで1時間くらいだが、朝は早く起きれる。ただし、慣れていないのでだるさはある。
夜中もあまり目が覚めない。
朝起きた時の胃のむかつきがなくなった。
今日は首がこって呼吸が浅い感じがする。
胃のところの脈は大きくなってきている。これはエネルギーが回復していることをあらわしていて、いい傾向。
足の冷えも取れていた。
施術は前回と同様で、首のこりも軽くなった。
4回目
1週間後を予定していたが、事情があり17日後に来院。
20~30分で眠れる。
肩こりやだるさはあるものの、ある程度良い状態。
施術は前回と同様。
ご本人から、ずいぶんと眠れるようになって状態も良くなったので、治療を終了したいとの申し出があり、治療を終了することにした。
院長から
不眠には色々な原因がありますが、この方の場合は、おからだの状態や問診や脈診から総合的に判断して、胃の状態の悪さにあると考えました。
胃の状態を整えるツボを使ったところ、何年も続いていた寝つきの悪さが減ったことをみても、この判断は正しかったと言えるでしょう。
こういうご本人が原因に気付かないような症例に出合うことも、東洋医学的な考え方を学び、脈診を習得して本当に良かったと思う瞬間です。
胃に負担をかけないようにするという生活習慣のアドバイスを実行されたことと、やはり年齢的に若いこともあり、ご本人も施術者も驚くほど早く良くなられました。
ご本人が希望する、早起きしてお子さんの世話ができる元気なおからだに戻るお手伝いができたことを施術者としてとても嬉しく思っています。
睡眠のことでお悩みの方は、当院の不眠について詳しく書いたページをご覧ください。
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